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五郎丸 IS BACK。“新ルーティン”にみえた31歳の決意

あの日本ラグビー界のスターが日本に帰ってきた。

日本ラグビー界のスター、五郎丸歩が古巣ヤマハ発動機に復帰した。6月の日本代表には選出されなかったものの、2019年もキーマンとなることは間違いない。帰国会見、そして初練習でみえた新たなる決意。

W杯から前人未到の挑戦。そして古巣へ

 

 五郎丸歩が帰ってきた。

 2015年のラグビーワールドカップで優勝候補の南アフリカを破るなど歴史的な3勝をあげた日本代表で、豪快な突破と頑健なタックル、そして正確なプレースキックで活躍し、列島にラグビーブームを巻き起こした立役者。

 翌2016年から世界最高峰リーグと謳われるスーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)へ、次いで世界中のスター選手が集結するフランスリーグTOP14の中でも「銀河系軍団」と呼ばれるトゥーロンへ移籍した。南半球のトップチームから北半球のトップチームへ--過去、日本のラグビー選手の誰も知らなかったスケールの移籍は、まさしく冒険だった。

 そして2017年、五郎丸は日本に戻ってきた。8シーズンを過ごした古巣ヤマハ発動機への復帰だ。

「海外で得た経験を、これまで出場機会も少なかったので、その分もパフォーマンスを出して、ヤマハの優勝に貢献したいです」

 7月3日、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで行われた帰国会見の第一声である。

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大友 信彦

おおとも のぶひこ

1962年5月7日、宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高から早大を経て1985年からスポーツライター。『東京中日スポーツ』『Number』『ラグビーマガジン』『WEBマガジン RUGBY JAPAN 365』などに執筆。著書に『奇跡のラグビーマン村田亙』(双葉社、2005年)、『オールブラックスが強い理由』(東邦出版、2011年)、『エディー・ジョーンズの監督学』(同、2012年)、『不動の魂』(実業之日本社、2014年)など。


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